Microsoftで仕事を軽くする講座

区分2 Copilotで毎日を軽くする★★★

No.04 Word・Excel・PowerPoint・Outlookでの使い方

Word・Excel・PowerPoint・Outlookは、Copilotの得意な仕事がそれぞれ違います。この単元では、アプリごとに「何を任せると軽くなるか」を、架空の設計業務の場面で見ていきます。毎日使う所なので、この回はしっかり読みます。
目次
  1. 第0章 前提知識
  2. 第1章 Word:文章を書く・直す・読む
  3. 第2章 Excel:表を分析する・整える
  4. 第3章 PowerPoint:資料を作る・まとめる
  5. 第4章 Outlook:メールを読む・書く
  6. 第5章 毎日の設計業務での使い所
  7. 確認問題

第0章 前提知識

① アプリの中のCopilot:開いている資料の横で手伝う係

Word・Excel・PowerPoint・Outlookには、画面の中にCopilotのボタンがあります。 押すと横に作業用の欄が開き、今開いている資料について頼めます。

Copilot Chatの画面に資料を貼り付けるのとの違いは、手間です。 アプリの中なら、開いている文書や表をそのまま材料にできます。

② 使えるかどうかはラベルで決まる 必ず覚える

Word・Excel・PowerPointのCopilotは、名前の下のラベルが「M365 Copilot(基本)」か「M365 Copilot(プレミアム)」の人が使えます。 「Copilot Chat(基本)」の人は、この3つのアプリの中では使えません。ラベルの見方はNo.03で扱いました。

Outlookだけは少し違います。 Outlookの中のCopilot Chatは、会社のMicrosoft 365の契約があれば使えます。ただし受信トレイや予定表など、使える範囲が限られます。スレッドの要約や下書きなど、多くの機能は有料のCopilot(Microsoft 365 Copilot)が要ります。

③ 出てきた物は下書き

どのアプリでも、公式は「AIが作った物は確かめてから使う」と書いています。 Copilotが作るのは、完成品ではなく下書きです。 最後に責任を持つのはあなたなので、数字と固有名詞は必ず自分の目で見ます。

第1章 Word:文章を書く・直す・読む

① 下書きを作る 必ず覚える

Wordでは、箇条書きのメモや、別のファイルをもとに下書きを作れます。 作業欄で「/」を打つと、材料にする文書・メール・会議を選べます。

架空の例です。 振動試験を終えて、手元には試験メモ(箇条書き)だけがあるとします。「このメモをもとに、試験報告書の『目的・条件・結果・考察』の4つの見出しで下書きを作って」と頼めば、骨組みが数分でできます。

② 書き直す

選んだ文章を、短くしたり、言い回しを変えたりできます。 「社外向けに丁寧な言い方へ」「3行に縮めて」のような頼み方です。

仕様書の説明が長くて伝わりにくい時に向いています。 元の意味が変わっていないかは、自分で読み比べます。

③ 要約と質問 必ず覚える

長い文書を開いたまま「この文書を要約して」「未決の点を挙げて」と頼めます。 文書を書き換えずに答えだけ欲しい時は、チャットだけの使い方(公式の表記ではChat only)を選びます。

50ページの客先仕様書を受け取った時に、まず要点と「確認が要る点」を出させると、読む順番が決められます。 全部をCopilotに読ませて終わりにせず、重要な条項は原文を開いて確かめます。

第2章 Excel:表を分析する・整える

① 数式・グラフ・集計を作る 必ず覚える

Excelでは、言葉で頼むと数式・グラフ・ピボットテーブル(集計表)を作ってくれます。 目立つ値に色を付けたり、並べ替えたり、絞り込んだりもできます。

架空の例です。 温度試験の測定データが数百行あるとします。「試料ごとの最大温度と平均温度を集計して」「規格値の85℃を超えた行に色を付けて」と頼めば、関数を調べる時間が減ります。

② 傾向を聞く

「このデータから分かることは?」と聞くと、傾向や目立つ点を挙げてくれます。 部品表なら「型番が重複している行は?」「数量が0の行は?」のような確認にも使えます。

③ 変更してよいかを選べる さらっと

公式によると、ExcelのCopilotは動き方を選べます。 英語の画面では、直接変更する「Allow editing」、先に手順の案を見せる「Plan」、変更せず分析だけ返す「Chat only」です(日本語の表記は画面で確認してください)。

大事な表を触る時は、まず案を見せる方か、分析だけの方を選ぶと安心です。 途中で止めたい時は、停止のボタンで止められます。

○ よくある勘違い:「Copilotが作った数式なら合っている」は×。範囲のずれや条件の取り違えは起こります。いくつかの行を手で検算します
○ スマートフォンやタブレットでは、使える動き方が限られます

第3章 PowerPoint:資料を作る・まとめる

① 文書からスライドを作る 必ず覚える

PowerPointでは、Wordの文書をもとにスライドの下書きを作れます。 1回に材料にできるWordの文書は1つです。

架空の例です。 第1章で作った試験報告書をもとに「設計レビュー用に10枚以内で」と頼むと、目次と各ページの骨組みができます。 報告書を書いてから資料を作り直す二度手間が、かなり減ります。

② 要約と書き直し

長い資料を開いて「この資料を要約して」と頼めば、要点の箇条書きが返ってきます。 他部署から届いた資料を、会議の前に短時間でつかむのに向いています。

スライドの文章を短くする・言い方を整える書き直しもできます。 公式によると、書き直しはテキストボックス単位で、文の一部だけを選んで直すことはできません。

③ 作る機能は契約で差がある 深追いしない

公式のよくある質問では、スライドの追加や、ファイルから作る機能などに、追加の条件がある場合があると書かれています。 要約と質問は使えるのに、作る機能だけ使えない、ということが起こりえます。 使えない時はNo.03の通り、ラベルを添えてIT部門に聞きます。

第4章 Outlook:メールを読む・書く

① 長いスレッドを要約する 必ず覚える

仕入先とのやり取りが20通を超えると、どこで何が決まったか追うのが大変です。 Outlookでは、スレッドの上の要約ボタンで要点をまとめられます。要約には、元のメールへの番号付きのリンクが付きます。

「納期が変わったのはどのメールか」をリンクから確かめられるので、原文に戻るのも速くなります。

② 下書きと言い方の手直し

「部品の納期を1週間早められないか、丁寧に相談するメールを書いて」と頼むと、下書きができます。 書いたメールの言い方を見てもらうこともできます。公式ではこれを「Coaching by Copilot」と呼び、口調・気持ちの伝わり方・分かりやすさについて提案が出ます。

③ 予定を作る さらっと

メールのやり取りから、会議の招待を作ることもできます(公式ではSchedule with Copilot)。 公式によると、相手は2人までです。

○ 暗号化されたメールや、署名付きのメールなど、一部のメールではCopilotが使えません
○ 英語の機能名は公式のページの表記です。日本語の画面での表記は、画面で確認してください

第5章 毎日の設計業務での使い所

ここまでを、場面ごとに並べ直します。 任せる所と自分でやる所を分けておくと、迷わず手が動きます。

場面 アプリ Copilotに任せる所 自分でやる所
試験報告書を書く Word メモからの下書き・言い回しの調整 数値と結論の確認
客先仕様書を読む Word 要約・未決点の洗い出し 重要な条項は原文で確認
試験データを整理する Excel 集計・グラフ・規格外の色付け 数式の検算
部品表を確認する Excel 重複・抜けの洗い出し 本当に誤りかの判断
設計レビュー資料 PowerPoint 報告書からスライドの骨組み 見せる順番と強調する所
仕入先とのメール Outlook 長いスレッドの要約・返信の下書き 約束してよい内容かの判断
週報 Word/Outlook 1週間のメモからの下書き 実績と予定の正しさ

頼む時の言葉の選び方で、結果はかなり変わります。 詳しくはNo.06(後で出ます)で扱います。

Wordは書く・直す・読む、Excelは集計とグラフ、PowerPointは文書からスライド、Outlookは長いスレッドの要約と返信の下書き。どれも出てきた物は下書きで、数字と結論は自分で確かめる。

確認問題

問1 温度試験の測定データ(数百行)から、規格値を超えた行を見つけて集計表を作りたいと思いました。どのアプリのCopilotが最も向いていますか。

問2 あなたのラベルは「Copilot Chat(基本)」です。アプリの中のCopilotについて、正しいのはどれですか。

問3 ExcelのCopilotが部品表の集計表を作ってくれました。次にするべきことはどれですか。

出典: - Welcome to Copilot in Word(Microsoft Support)https://support.microsoft.com/en-us/word/welcome-to-copilot-in-word - Get started with Copilot in Excel(Microsoft Support)https://support.microsoft.com/en-us/excel/copilot/get-started-with-copilot-in-excel - Frequently asked questions about Copilot in PowerPoint(Microsoft Support)https://support.microsoft.com/en-us/office/frequently-asked-questions-about-copilot-in-powerpoint-3e229188-9086-4f4c-9f9f-824cd25ae84f - Frequently asked questions about Copilot in Outlook(Microsoft Support)https://support.microsoft.com/en-US/Outlook/frequently-asked-questions-about-copilot-in-outlook - How Copilot Chat works in Microsoft 365 apps(Microsoft Support)https://support.microsoft.com/en-us/microsoft-365-copilot/how-copilot-chat-works-in-microsoft-365-apps - 所有している Copilot ライセンスの種類(Microsoft Support)https://support.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot/what-copilot-license-do-i-have

お知らせ:2026-11-08時点の公式に基づく。ボタンの場所や機能名は更新で変わることがあります。日本語の画面での表記は、実際の画面で確認してください。